愛媛県外の大規模災害発生時に派遣される緊急消防援助隊の合同訓練が27日、松山市三津3丁目の松山西消防署であり、県内14消防本部の約60人が後方支援に必要な資機材の取り扱い方法を確認した。
 県内にはエアーテントや発電機などを搭載した拠点機能形成車両のほか燃料補給車など5台が国から無償貸与されており、参加者は各車両の説明を受け、被災地での消防車両への燃料補給を想定した訓練を行った。
 エアーテント設営では風向きを確認して空気を入れ、簡易ベッドを組み立て隊員25人が寝泊まりできる空間を作った。実践に近い状況とするため保存食を昼食とした。
 訓練は、県消防長会が主催し2回目。熊本地震で出動した松山市消防局の政田昌三警防課専任課長は「被災地では自己完結のための後方支援が最も重要。訓練し、円滑でスムーズな活動につなげたい」と話した。